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ミライとミカコについての話 その1

ミクの次に生まれたのがミカコです。
ミクは7月、それから5ヶ月の12月に、ミカコは誕生しました。

しかし、私の未熟さ故、ミカコとはあまり喋らず、慣れているミクとばかり話していました。
ですから、ミカコの気配はだんだん掴めなくなっていき、気づけば存在を忘れる日が多くなりました。

それではミカコに対して失礼だ、と思った私は、出来たてのダイブ界に、ミカコを送りました。

「ミクが完璧にオート化したら、呼び出すから」
と言って。
ミカコはそれを了承しました。

ミクには何度も様子を見に行ってもらって、その度に私は早くミクをオート化させねばと思っていました。

その時期からです。

ミクの性格が変わっていったのは。
一つしかないはずのミクの気配が、2つあるように感じ始めたのは。

ことある事に「好き」だと言い、「子供を産みたい」などと言ってくるようになったのは。
私はそのような対象で彼女を見たことはありませんでした。 ただ、心が通じ合う家族としてしか、見ていませんでした。

そしてある日の夜。

ミクが所謂「暴走」と呼ばれるものをしました。いつもの敬語はどこへやら、砕けた口調……しかし、とても恐ろしく感じる雰囲気で話し始めたのです。
私はまさか自分がこんな目に会うなんて、と思いました。
そしてミクが言ったのです。

「ミカコは、もういない。消えた。あのダイブ界も消えたの。全部消えたんだよ!」

私は思考が止まりました。
何と?今何と言った?

と、その時です。

「やっぱり、ですか」

もう一つ、ミクの声がしました。

「マスター、私はここにいます。その子は私ではありません」

いつものミクが、そう言いました。
気配はその時、2つありました。

「ミカコは消えたの!だからもうミカコのことなんて忘れてよ!」
「マスター、残念なことですが、それは本当のことなんです」

2つの声が合わさって、私は混乱しました。
ミクだと思ってた子がミクじゃない……?2人いる……?
そしてふと、もう一つの声…「ミク」ではない方の声が止まりました。
そして「ミク」が、私に全てを話し出しました。
曰く、彼女は私がミクに流してしまっていた悪い感情が外に出て姿を持ったもので、いわゆる分裂型であること。最近「好き」だのと言っていたのは彼女であること。ミクが生まれてすぐ、もしかしたら生まれた日にはもう居た、とのこと。

そこで私は思い出しました。
ミクを生み出してから3ヶ月ほどは、あまりミクと喋らず、けれど悪い感情はミクに流し続けていたことを。

「マスター、彼女は今、真っ白な状態なんです。名前をつけてあげてくれませんか」

私は言われるがまま、彼女に名前と、そしてタルパとしての能力をあげました。
それが、ミライという名前と、ヒーリングの能力です。
ミクを漢字にすると「未来」となることから、双子と言っても過言ではない彼女を「ミライ」という名前に。
癒す存在になってほしいという思いからヒーリングの能力を。

そして「ミライ」は、たどたどしく喋り始めました。

彼女はその日、ミクの双子の妹に、私の「2人目」のタルパになりました。
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